デントリペア工具には、色々な長さ、太さ、形状のものがございます。

デントリペア・プーリング(引き出し)技術

デントリペア工具の入らないヘコミを引き出して直す。正確なポンチングが必要
一通り各パネルのツールアクセス、リペア方法をご説明させていただきましたがそれでもルーフサイドを中心にパネルの一部にはどうしてもツールが入らない箇所も存在します。
その場合に有効なのがデントールやデントマスターと言ったプーリング(引き出し)ツール・・・ここではその基本的なリペア方法をご紹介いたします。
冒頭でもご説明しましたがこのプーリング技術には通常のリペア方法以上に塗装表面の正確な見極め、そして繊細で高度なポンチング(叩き)技術が必要となります。


ルーフサイドのヘコミを直す

デントリペア工具の入らないヘコミを引き出して直す。プーリング修復前 デントリペア工具の入らないヘコミを引き出して直す。プーリング修復後
ルーフサイド(ピラー)などにヘコミが有る場合、ほとんどの場合デントリペア工具が入りません。
デントリペアは裏から押す方法の他に、プーリング(引き出し)技術があります。
ヘコミを外板表面より高め(盛り上がり気味)に引き出してポンチングによって成形します。
以下、プーリング技術の概要をまとめました。


デントールでのデントリペア

デントリペア工具 デントール これがデントール、蝋燭の様な質感で、先端部の形状、溶着温度によって数種類あります。



デントリペア工具 スライディングハンマー、ポンチ、ハンマー こちらがデントールを引っ掛けて引き上げるスライディングハンマー、高いポイントを叩くポンチとハンマーです。



ヘコミの形を整える へこみをデントールで無理なく引き出せる様にヘコミの形を正確なポンチング、ハンマリングによって整えます。



デントールブロックの貼り付け ヒートガン(工業用ドライヤー)にて鉄板を暖め、ポイントをずらさない様に慎重にデントールを貼り付けます。



スライディングハンマーによるヘコミの引き出し デントール中心部分の穴にスライディングハンマーを装着し引っ掛けてへこみを一気に引き出します。



エンジンルーム側からのデントリペア工具アクセス 高くなった所を、ポンチングで丁寧・正確に叩き落とします。
この作業を繰り返しフラットにしていきます。



デントマスターでのデントリペア

デントリペア工具 デントール これがデントマスター(アメリカA-1ツール社製)、デントールが溶剤を直接ボディに貼り付けるのに対してこちらは様々な形状のタブに専用グルーガンで熱したホットボンドを着けてボディに貼り付けます。



ヘコミの形を整える へこみをデントマスターで引き出せる様に形を整えます。



デントールブロックの貼り付け ポイントをずらさない様にホットボンドの様なものでタブを貼り付けます。



スライディングハンマーによるヘコミの引き出し タブを引っ張ってへこみを引き出します。



エンジンルーム側からのデントリペア工具アクセス 高くなった所を、ポンチングで丁寧・正確に叩き落とします。
この作業を繰り返しフラットにしていきます。



以上、各パネルの例をとってツールアクセスのご説明をさせて頂きましたがここに紹介している例はごく一部となります。
実際には様々なへこみに対応する為に各技術者達が日々のリペア作業の中からベストな方法を模索して情報交換しながら現在に至っています。
そのへこみに対してどんなデントリペアツールを使いどこから工具アクセスさせれば一番効率が良いのかが・・・経験、実績が問われる大切なポイントです。 デントリペアにとって“ツールアクセス”がいかに大切かをご理解頂けたかと思います。

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